ひとは思いのほか簡単に悪魔とか鬼になることができる
ふと発せられた何気ないひとこともたぶんこちらの心をえぐっているとは思わないんだろう
いくら受け流すスキルを持っていようと
八つ当たりしてゴメンというその次の瞬間また毒を吐くその口
ふたことめには『帰るか』という捨て台詞
その言葉には絶対性がなくただ吐き捨てられて最終的にこちらの耳に届く
八つ当たりしてゴメンと言いそれを受け流すスキルは持っていても
これから先この生活が何年も続くと思うと
鬼にも悪魔にもなってしまう自分がいるようで
今はただただ飲み込む作業をしてる自分がいる
言ってはならない言葉をのどもとでぐっと抑える毎日はいつまで続くのか
相手は軽い気持ちで言っているのがわかって
なおかつ人の心を平然とえぐり続ける毒舌とは思っていない毒舌に
いっそのこと自分が家を出ることを考える
昼夜逆転は昔からしてることなのに
つらさをわかってもらえずに自分が正しいと思っていることにも
ああこういうひとだったっけと虚ろに思う『第三者』がいる
殺せないから逃げる
最終的にはそれだけだ